チラシの裏の裏、つまりメインストリーム

ハードオフ巡りから邦楽まで色々とやる備忘録

3分クッキング -フィルム時代のSIGMAのレンズを6Dで使えるようにする(前編)-

導入部

 みんな大好きハードオフ。ある日ジャンクの青箱を漁っていると程度の良いSIGMAのレンズ(28-80mm F3.5-5.6)が300円で転がっているではありませんか!これ幸いと購入し帰ってカメラに付けたところ

 

「Err01 カメラとレンズの通信不良です。レンズの接点を清掃してください。」

 

 あれ?「おかしい...こんなことは許されない」と思ってネットで文献を漁ったところ

どうやらキャノンがフィルムカメラデジタルカメラの過渡期(1995年頃?)にレンズとカメラとの通信プロトコルを変更したらしくそれ以前のSIGMAのレンズを装着してもエラーを吐いて動作しないとのこと。(カメラオタクの間では結構有名な話っぽいです)

 50Dに付けた時はAFは効くけど絞りは動かず、開放以外で撮るとエラーが出るような状態でした。

SIGMACanonの確執はこちらのサイトで詳細に書かれています→

http://akiophoto.com/photonote/101002lenscompatibility/)

 

本題

 晴れて不燃ごみと化したSIGMA製レンズですが世の中には技術と知識を持った人たちが大勢いて通信プロトコルの解析を行っている人もいました(有名所では"re-chip"と呼ばれている物)。

 そしてフィルムカメラ時代のレンズを使えるように改造する方法とそのプログラムをGithubで公開されている方を見つけ、今回はその方の方法で改造を行いました。

(参考にしたサイト:

GitHub - marcan/sigmafix: Make old Sigma lenses work on newer Canon bodies.

)

3分クッキングのお時間

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材料

①:絞りエラーの出るSIGMA製レンズ(焦点距離はお好みで)

②:220Ω抵抗(今回は1/6Wのものを使用)

③:ATTiny13(小さくしたかったのでSOP仕様のものを買いました)

④:任意のライター(Amazonで買ったUSBaspを使用)

その他:配線の為のワイヤーなど

 

作業としてはATTinyにプログラムを書き込みレンズに詰めるだけの簡単なものです。

作業中の写真は残っていなかったので実装後のものを一枚。

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組み込んだ状態の写真。指示通りに4番ピンをカットして間に220Ω抵抗をはさみワイヤーでバイパスしている

  組み上げて6Dに装着。果たして...?

 

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左:開放(F5.6) 右:F11

やったぜ。もう気が狂うほどきもちええんじゃ。

ということで古いレンズをデジタル一眼で使うことに成功しました。調子に乗ってこれまたエラーが出る170-500mmをポチったので届き次第マイコンを入れたいと思います。

 

つづく